タバコの匂いと真空管のアンプ、壁一面のレコード、ジャズメンのモノクロ写真、
古いカメラにクラシックヨットの模型、それからクルマのカタログ。
『TAKE FIVE』を耳にするとジャズ好きだった父親の書斎のことを、思い出す。
僕にとってジャズは若かりし頃の父親そのもの。
いまや性格も体型もすっかり丸くなった父親にかわって、
僕のほうがジャズを聴いているんじゃないかな。