2011年にメルボルンで結成された“ネオソウル”、そして“現代ジャズの未来”とも言うべきカルテット。メンバーはギター・ヴォーカルの紅一点ネイ・パーム、ポール・ベンダー、サイモン・マーヴィン、ぺリン・モスの4人。映像をみるとわかるようにメンバーは皆個性的。オーストラリア先住民の文化を意識したネイ・パームの個性的なルックス/ファッションにも注目だ。
Hiatus Kaiyote Live At The Village Underground
Hiatus Kaiyote – Molasses (Live)
プリンス、スティーヴィー・ワンダー、エリカ・バドゥ、クエストラブ、ジャイルス・ピーターソン等の大物からの賞賛でその人気に火がつき、この夏の来日で話題となったディアンジェロやエリカ・バドゥ、ホゼ・ジェイムズの前座をつとめた実績も持ち、特にエリカ・バドゥはデビュー作『Tawk Tomahawk』(2012)収録の「Nakamarra」をお気に入りとして取り上げている。
日本では冨田ラボさんや沖野修也さんも早くから注目し、徐々に知名度があがっている。
★Mikiki
「冨田ラボが解析! ネオ・ソウル含め多彩なジャンル横断する異能集団、ハイエイタス・カイヨーテの力学」
★沖野修也さん(Kyoto Jazz Massive/Kyoto Jazz Sextet)コメント
ジャンルを越えて必見、世界が注目するバンド
「友人の結婚式の2次会で突然ソロ・ライブを敢行したのがネイ・パームだった!ハスキーでソウルフルな歌声に一目惚れ。あれから3年。彼女をフィーチャーし、今や世界が注目するバンドに成長したハイエイタス・カイヨーテの来日決定。ファンキー且つカッティング・エッジなサウンドはジャンルを越えて必見です!」
(出典:ブルーノート東京)
デビュー作『Tawk Tomahawk』はナズ、フージーズ、故エイミー・ワインハウスなどのヒット曲を手がけたプロデューサー、サラーム・レミ(Flying Buddha Records)によって再生し、収録曲でQティップ参加の「Nakamarra」は新バージョンとして脚光を集め、第56回グラミー賞で最優秀R&Bパフォーマンス部門にノミネートされた。この部門でオーストラリアのバンドがノミネートされた初の快挙である。
『Tawk Tomahawk』
「Nakamarra」 from 『Tawk Tomahawk』
「Nakamarra ft. Q-Tip」
★8月にリリースしたばかりの最新アルバム『チューズ・ユア・ウェポン』のレコーディング時のエピソードを語った、日本語字幕入りの最新映像が公開
海外で発売されiTunes R&B/Soulアルバム・チャートにおいてアメリカ、オーストラリア、カンボジア、カナダ、ドイツ、イスラエルの6カ国で1位を記録。同時に音楽通の早耳ファンが注目する全米「ヒートシーカーズ・チャート」でも1位を獲得した。セカンド・アルバムを引っ提げての5月に行われた全米ツアーでは、各地でソールドアウト公演が続出した。
フライング・ロータス、J・ディラ、サンダーキャットといったアーティストとリンクし、唯一無二のグルーヴと流動するエネルギーにみちた宇宙を感じさせるサウンドで世界中のファンを魅了している。
今回のフェスティバルでも新作『チューズ・ユア・ウェポン』の世界観がふんだんに披露されるに違いない。シーンに新たな潮流を生み出す次世代バンド=ハイエイタス・カイヨーテ、そのエネルギーに満ちた唯一無二のサウンドを全身で体感したい。
ハイエイタス・カイヨーテ『チューズ・ユア・ウェポン』
(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)
「ブリージング・アンダーウォーター」
「バイ・ファイア」
「ブリージング・アンダーウォーター」 DJ Spinna Galactic Soul Remix
日本の文化に造詣が深く、「ラピュタ」や「アタリ」など日本のアニメやゲームを連想させる印象的なタイトル曲も収録されている。先日行われたキーボードのサイモン・マーヴィンにインタビューでは大変興味深い話しが聞けた。
(interview = 小川充)
「ネイとかもそうだけど、僕自身も日本のアニメの大ファンなんだ。一番のお気に入りは『カウボーイ・ビバップ』で、あれに使われている音楽がめちゃくちゃいい。ハードなジャズっぽい、ビバップ風のやつ。もう最高だよ。『攻殻機動隊』もお気に入りだ」
「ラピュタ」
「アタリ」