小中学生の折、親のレコード棚から、セロニアス・モンク、ビル・エヴァンスなどを拝借して聴いていたのですが、自分の意志で買ったジャズ・レコードは、辛島文雄トリオ(bジョージ・ムラーツ、D日野元彦)の『LANDSCAPE』なんですよ。高校生時代、喫茶店文化が花盛りだった吉祥寺が遊び場だった私は、ロックなら「赤毛とソバカス」、オールディーズなら「コパカフェ」、ジャズならば「アウトバック」に出没。
赤毛で出逢ったのが初期のスティーリー・ダンならば、アウトで出逢ったのがそれ。とにかくカッコ良くて、すぐにレコ屋で買って、新宿のpit innにライブにも行った記憶があります。一曲目の「レブリス」のコード感やセンスが大好き。ジャズがクロスオーバーとして、シャレオツアイテムになる前夜のお話。